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腹痛

お腹が痛い時は
どうしたらいい?

受診する目安

腹痛は一時的な軽いものから、命に関わる重い病気のサインまで原因はさまざまです。軽い腹痛で自然に治まる場合もありますが、悪化して手術が必要になる病気が隠れていることもあります。
以下のような症状がある場合には、早めに当院までご相談ください。

  • 激しい痛み、これまでにない強い痛み、または時間が経つと強くなる痛み
  • 痛みが1週間以上長引いている
  • 顔面蒼白、嘔吐や冷や汗を伴う腹痛
  • 嘔吐・発熱・下痢・黒色便・血便を伴う
  • 激しい痛みが数時間以上続いている

救急車を呼ぶ目安

厚生労働省の「上手な医療のかかり方」というプロジェクトでは、救急車を呼んだ方が良い症状が紹介されています。

大人の場合

  • 突然の激しい腹痛
  • 強い痛みが長引いている
  • 真っ黒な便(タール便)や血便が出る
  • 吐血する

子どもの場合

  • 強い腹痛でぐったりしている
  • 激しい嘔吐や下痢で水分補給ができず、意識がもうろうとしている
  • 血便が出る
  • 嘔吐が繰り返し続いている

当院では小児の診療は行っておりません。お子さまに上記の症状がある場合は、小児科または小児救急を早急に受診してください。

腹痛と感染対策

腹痛や下痢がある場合、食中毒や感染性胃腸炎の可能性があります。二次感染を防ぐために次の点に注意しましょう。

  • 石けんでの手洗いやアルコール消毒を徹底する
  • 食器やタオルの共用を避ける
  • 入浴は最後に済ませる

腹痛は何日続くと危険?

腹痛は何日続くとやばい?腹痛が1週間以上続く場合や、数時間以上激しい痛みが続く場合は注意が必要です。吐血・血便・発熱などを伴うときは、緊急度が高いと考えられます。

お腹が痛む原因

腹痛は食べ過ぎやストレスによる一過性のものから、消化器疾患や内科・外科的疾患が原因となることもあります。
症状が長引いたり、いつもと違う異変を感じたりする場合には、自己判断せずに早めに消化器内科の専門医へご相談ください。

お腹が痛い(腹痛)ときに
考えられる病気

上腹部の痛み

胃や食道の病気

逆流性食道炎

胸焼けや酸っぱい液の逆流、みぞおちの不快感が特徴です。

逆流性食道炎

胃・十二指腸潰瘍

空腹時や食後に強い痛み。出血すれば黒色便(タール便)や吐血を伴います。

急性胃炎・慢性胃炎

胃の粘膜が炎症を起こし、みぞおちの痛み、吐き気、胸焼けなどが起こります。

慢性胃炎

胆のう・肝臓・膵臓の病気

胆石症・胆のう炎

右上腹部に激しい痛み、吐き気、発熱。場合によっては黄疸も出ます。

急性膵炎

みぞおちから背中にかけて強い痛み。吐き気・発熱を伴い、重症化すると命に関わります。

急性肝炎

倦怠感や黄疸、食欲不振に加え、右上腹部に違和感や痛みが出ることがあります。

その他

心筋梗塞

胸の痛みだけでなく、みぞおちの痛みとして感じられることがあります。

大動脈解離

突然の激しい胸腹部痛・背部痛を伴い、緊急性が高い病気です。

下腹部の痛み

腸の病気

急性虫垂炎(盲腸)

最初はみぞおち付近が痛み、やがて右下腹部へ移動。放置すると腹膜炎に進行することがあります。

感染性胃腸炎(ウイルス性腸炎・食中毒など)

腹痛や嘔吐、下痢、発熱を伴います。ノロウイルスやカンピロバクターなどが原因です。

過敏性腸症候群

慢性的に便秘や下痢が繰り返され、腹痛や膨満感が長期間続きます。

過敏性腸症候群

大腸憩室炎

持続する痛みと発熱を伴います。憩室は上行結腸およびS状結腸に多いため右側腹部および左下腹部に痛みが出やすいです。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

下痢や血便を伴い、慢性的な下腹部痛が続きます。

大腸がん

初期は無症状のことも多いですが、進行すると便秘・血便・持続する腹痛などが現れます。

消化器以外の病気

尿路結石

脇腹から下腹部・背中にかけての激しい痛み。血尿を伴うことがあります。

婦人科疾患(卵巣嚢腫・子宮内膜症)

女性では下腹部痛の原因になることがあり、月経異常を伴う場合があります。
婦人科疾患が疑われる場合には、産婦人科と連携し、ご紹介いたします(同じ医療ビル内にもございます)。

お腹が痛い(腹痛)時の検査

胃カメラ検査

胃カメラ検査(胃内視鏡検査、上部内視鏡検査)胃カメラ検査では、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察することができます。
炎症・潰瘍・がんなど、腹痛の原因となり得る病変を詳しく調べることが可能です。
異常が疑われる部位があれば、その場で組織を採取(生検)し、病理検査によって確定診断につなげます。当院では、患者様のご希望や体調に応じて鎮静剤を使用した胃カメラ検査にも対応しております。「胃カメラがつらかった」、「検査が不安」という方も、どうぞ安心してご相談ください。

胃カメラ検査

大腸カメラ検査

大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査、下部内視鏡検査)肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を直接観察します。
腹痛の原因となる 感染性腸炎・虚血性腸炎・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病) の有無を確認できるほか、大腸ポリープや大腸がんなどの病気を早期に発見することが可能です。

大腸カメラ検査

腹部超音波検査

腹部超音波検査(腹部エコー検査)お腹に超音波をあて、腹痛の原因となる病気がないかを調べる検査です。
膵臓・肝臓・胆のう・腎臓などの臓器の状態を確認でき、胆石・肝障害・膵炎・腎結石などの診断に役立ちます。
また、大腸の壁の肥厚など、炎症が強い場合には腸の異常を推測できることもあります。
CT検査などと違い、被ばくの心配がなく、身体への負担がほとんどないため、安心して受けていただける検査です。

血液検査

採血によって、腹痛の背景にある全身状態を把握します。

  • 炎症反応(CRP・白血球数):感染症や炎症の有無を確認
  • 貧血の有無(ヘモグロビン):消化管出血の可能性を評価
  • 肝機能(AST・ALT・γ-GTPなど):肝臓や胆道系の異常を調べる
  • 膵酵素(アミラーゼ):膵炎が疑われる場合に測定
  • 腎機能や電解質:全身状態や脱水の程度を確認

腹痛を和らげる姿勢は?

腹痛の原因によって有効な姿勢は異なりますが、体の緊張を和らげることで一時的に症状が軽くなることがあります。

前かがみの姿勢

  • 体育座りのように股関節を曲げて足を抱えると、腹壁の筋肉が緩み、痛みが和らぐことがあります。
  • 特に胃や膵臓など上腹部に負担がかかっているときに有効なことがあります。

排便を助ける姿勢

便秘で腹痛を感じる場合、排便時に足元に台を置いて数cm高くすると直腸がまっすぐになり、排便がスムーズになります。いわゆる「和式に近い姿勢」にすることで、排便時のいきみが軽減されます。

横になる姿勢

体を横向きにして足を軽く曲げ、体を丸めるように横になる姿勢も腹痛の緩和に有効です。

  • 右側を下にすると:胃の出口が下になり、消化を助けやすいとされています。
  • 左側を下にすると(シムス位):胃から食道への逆流が抑えられるため、逆流性食道炎の症状緩和に有効です。

注意点

これらの姿勢はあくまで一時的に症状を和らげる工夫であり、原因となる病気を治すものではありません。
強い腹痛や長引く腹痛、発熱・血便・嘔吐を伴う場合には、自己判断せずに早めの受診が必要です。

お腹が痛い(腹痛)方は
大阪市鶴見区の当院へ

急激に起こる腹痛や、長引く腹痛にお悩みの方は少なくありません。
腹痛の原因は一時的な消化不良から重大な疾患まで多岐にわたり、放置すると深刻な病気を見落とすリスクもあります。
腹痛でお困りの方は、自己判断せず、なるべく早めに消化器内科を受診することをおすすめします。
当院では、腹痛に対する診察・検査・治療を一貫して行う体制を整えています。

  • 必要に応じて 腹部エコー(超音波検査)、胃カメラ、大腸カメラ を実施し、原因を的確に診断します。
  • 多くの検査は 当日中に実施可能 ですので、迅速に結果を得て治療につなげることができます。

消化器病学会専門医が診察いたしますので、腹痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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